このパターンは相場の世界ではよくあることで、衆目が一致して注目している好材料が実現した場合、それまでの売買期間に値に織り込まれていることから下げることがあります。
今回のNYの下げは、一旦は好感したものの徐々に売り込まれましたが、「材料で尽くしの下げ」というところでしょうか。
しかし、業績発表等ではこのパターンは顕著に現れますが、今回の場合は金利です。これは、少し意味が異なることを理解してください。
金利は、経済の潤滑油である資金の流れを既定する経済的与件です。したがって、一定なものではなく常に流動変化するものです。
今回は、FFレートの引き上げを見送ったことで一見安心して買ってくる投資家があった反面、引き上げを見送っただけで、また近い将来再度引き上げに転ずることはないか、頭をよぎった投資家もいたということです。
その裏づけとなる統計資料として常に意識されているのが、時間当たりの労働賃金です。この数値が実は上昇してインフレ(コストプッシュインフレ)にならないか心配されていることにあります。
もう一方、相場は、好材料を限りなく要求します。
今回の金利引き上げの見送りは、金利引き下げではありません。
ということは、債券市場から株式市場にお金が流れこむにはもう少しの時が必要ということに他なりません。そこで、相場は下げることによって催促していることも伺えるのです。
それよりも、我が東京市場の9日の上げは、予想以上に6月の機械受注統計が良かったという「サプライズ」で買われたものです。
株式は良くも悪くも「サプライズ」に反応することを念頭に入れて、相場に取り組みましょう。
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